ゴールドカードの基本

ゴールドカードの保険を徹底分析 一般カードと比べてお得度は?

ゴールドカード

ゴールドカードといえば、まずはステータスの高さが挙げられます。例えば、国内空港での専用ラウンジサービス、利用限度額の高さ、問い合わせの専用窓口などが代表的なものではないでしょうか。しかし、それだけではありません。実はカードに付帯する各種の保険も、一般カードに比べてかなり充実しているのです。カード1枚で旅行時の補償も幅広くカバーしてくれるのが、ゴールドカードのもう一つの利点であるのです。

 

ゴールドカードの保険はかなり手厚い

国内のクレジットカードで、世界的に展開している伝統と実績のある「三井住友VISAゴールドカード」と「三井住友VISAクラシックカード」で保険の補償内容を比較してみます。

 

ゴールドカード ゴールドカード

 

【海外旅行傷害保険】

カード種別 傷害死亡・後遺障害 内訳
ゴールドカード 5000万円

自動付帯:1000万円
利用付帯:4000万円

クラシックカード 2000万円 利用付帯:2000万円

 

自動付帯とは旅行代金等をカード決済しなくても適用されます。
一方の利用付帯とは旅行代金等をカード決済しなければ、保険が適用されません。一般カードには制限がつくことも多くあるのです。

 

表を見れば分かるようにゴールドカードで旅行代金等をカード決済した場合、最高で5000万円が補償されるのです。クラシックカードは旅行代金等をカード決済した場合のみ最高で2000万円の補償です。両カードの保険の差は一目瞭然ですね。カードステータスが上位になればなるほど、実は「補償内容」も手厚くなる仕組みなのです。

 

ゴールドカードの家族特約は優れもの

ゴールドカードや一般カードに海外旅行時の傷害保険等が付帯していることは、なんとなく理解しているカード保持者も多いと思います。しかし、ゴールドカードには「家族特約」がついていることを、正確に理解している方は少ないのでは。この「家族特約」こそが、海外旅行時の注目すべき補償になってくるのです。 

 

家族特約とはゴールドカード本会員と生計をともにする19歳未満の同居の親族、19歳未満の別居の未婚の子どもに適用される保険のことです。同居していても働いている子どもの場合、保険が適用にならないケースもあります。

 

ゴールドカード

 

夫、妻などの配偶者は、無料で作成できる家族カードで海外旅行傷害保険をカバーできます。家族特約では、ゴールドカード本会員が旅行に同伴しなくても適用されるのが大きなポイントです。
補償内容は次の通りです。

 

【家族特約】

特約の内容 補償費用
傷害死亡・後遺障害 1000万円
傷害疾病治療費 200万円
賠償責任 2000万円

 

例えば、高校在学中の子どもの夏休みの短期語学留学にも適用されます。配偶者と子どもだけでの海外旅行なども大丈夫です。
ゴールドカードを持っているだけで、海外旅行に関するさまざまな保険のサービスがあります。ゴールドカードのポテンシャルは保険内容の充実もあってこそのステータスともいえます。

 

国内旅行では一般カードの補償は手薄

国内旅行では、まさにゴールドカードの独壇場になります。クラシックカードでは、保険の適用がありません。ゴールドカードの場合は、海外旅行傷害保険と同じく傷害死亡・後遺障害が同じく最高で5000万円(自動付帯1000万円+利用付帯4000万円)です。

 

三井住友カードで国内旅行傷害保険があるのは、クラシックカードの1ランク上に位置するクラシックA以上からになります。クラシックAの傷害死亡・後遺障害は最高で2000万円(自動付帯300万円+利用付帯1700万円)です。

 

保険の適用は以上の項目だけで、「入院」「通院」「手術」の各費用が適用になるのはゴールドカード以上となります。
クレジットカードで購入した商品の破損・盗難の損害は、ゴールドカードが最高で300万円、一般カードが同100万円までとなっています。
年間で国内旅行を複数回行かれる方は、ゴールドカードが重宝するといえます。n>

 

補償内容 クラシック クラシックA ゴールド
傷害死亡・後遺障害 なし 2000万円

自動付帯300万円
利用付帯1700万円

5000万円

自動付帯1000万円
利用付帯4000万円

入院、通院、手術 なし なし あり ※1
破損・盗難 100万円 100万円 300万円

※1 :入院保険額5,000円/1日、通院保険額2,000円/1日、手術保険金最高20万円

 

年会費は高いがその分アドバンテージも

年会費は三井住友VISAゴールドカードが10,000円(税抜)で、クラシックカードが1250円(税抜)です。ゴールドカードの年会費の高さが気になりますが、サービス内容を考えると、必ずしも一概に高いというわけではありません。前述した通り、国内外での旅行時の保険の充実した内容を見ると、旅行好きの方にはむしろ安く感じるかもしれません。

 

大手損保でも、出発日まで申し込み可能なインターネットによる海外旅行傷害保険を取り扱っています。AIUでは傷害死亡3000万円の契約をすると、5日間まで6620円になります。旅行日数が1日増えるごとに700円弱加算されます。

 

もちろん、ゴールドカードの付帯保険と損保の保険内容は違いますが、年2回以上、海外旅行に行く方や長期旅行者は、ゴールドカードを選択するのも一つの方法だと思います。なによりも、必要事項の記入など申し込みは一切、必要がないのです。旅行代金等をカード決済すれば、いいだけのことですから。
家族特約の利点も併せて、年会費だけでは単純に比較できないほど、ゴールドカードには魅力と利点がたくさん凝縮されているのです。