比べてみると見えてきたゴールドカードの海外旅行保険のスゴさ
最近は格安の航空券も出回り始めたため国内旅行より安く海外旅行に行くことが出来るようになってきました。海外旅行に行かれるときに海外保険欲しさにクレジットカードを利用する方も多いのではないでしょうか。
ゴールドカードは無料の一般カードよりあらゆる面でサービスが良いことはご存知の通りです。それはカードについている海外保険も例外ではありません。
そこで、今回はどれくらいゴールドカードの保険がお得かということをご紹介したいと思います。
クレジットカードの海外旅行保険って具体的にどんな内容?
まずクレジットカードについている海外保険とは海外旅行の際に怪我や物品の損失が起こった時に補償してくれる保険です。
カードごとに最大5000万円、2000万円など大きく書いてありますがどういう時に、どれくらいの補償金がでるのでしょうか。
まず、保険は大きく分けて5つに分かれています。
- 事故等で死亡、後遺症が残ったときの補償費
- 怪我や病気で病院等にかかったときの治療費
- 他人の所有物を壊してしまったときの補償費
- 自身の持ち物が盗難、破壊されてしまったときの補償費
- 大きな災害等に巻き込まれ際、家族友人に助けてきてもらう運搬費
そして、実は分野ごとに補償される最大金額が異なります。大体のカードで大きく金額が書いているのは
- 事故等で死亡、後遺症が残ったときの補償費
しかし死亡や後遺症が残る事故はなかなか起きないと思います。(起きて欲しくもありませんが・・・)
これら5つの中で、最も支払われる回数が多いと言われているのは、実は疾病治療費です。保険料支払いの7割が疾病治療(怪我や病気で病院等にかかったときの治療費)というデータ※があります。ですので、こちらの保険料の充実度を比較していくことが、クレジットカードの保険の良し悪しを判断するのによさそうです。
※2010年度版東京海上日動火災保険株式会社発行「世界の医療と安全」より
ゴールドカードと無料の一般カードの疾病治療費の比較
無料の一般カードの海外保険の例をいくつか上げてみましょう。
オリコIBカード | 疾病治療費:200万円 |
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エポスカード | 疾病治療費:270万円、障害治療費:200万円 |
REX CARD Lite | 疾病治療費:200万円 |
と大体最大200万ほどになるようです。比べてゴールドカードはというと
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード | 疾病治療費:300万円 |
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三井住友VISA ゴールド | 疾病治療費:300万円 |
JCBゴールド | 疾病治療費:300万円 |
比べてみるとゴールドカードの疾病治療費用は、一般カードに比べて100万円程金額が上がることが分かります。このアップは日本の様に医療保険が利かない海外ではうれしいですよね。
また、疾病治療に次いで補償額が大きい携行品補償(自身の持ち物の補償)についても、一般カードが大体20〜30万であるのに対してゴールドカードは50万円と額が違うのにも注目しておきたいポイントでしょう。
補償額だけではない!優れているゴールドカードのサービス範囲
実はクレジットカードの海外保険は複数枚のカードの保険を合算して提供することが可能となっています。つまりできるだけ多くの海外保険付のカードを持っておくとそれだけで最大補償額が上がるということになります。但し、合算された場合であっても、全体で損害額を上限とした保険金額しか適用されないのが一般的です。(補償金を二重、三重でもらって儲けることはできない!!)
あなたがもし保険額だけを気にするのであれば、補償額が最も大きい一枚を選ぶという選択肢以外にも、複数毎のカードを持つという選択肢もあることを覚えておくと、無用に高い年会費のゴールドカードを持つこともないと思います。
但し、上で説明した「1.事故等で死亡、後遺症が残ったときの補償費」に関しては、「適用される補償額は、そのカードの中で最大の補償額があるカード一枚しか適用されません」となっていることが多いので、海外保険適用の条件はよく確認しておきましょう。しかし、その他の使用頻度が比較的高い2〜5の補償額については、持っているカードの補償額を合算することが可能になっています。
家族も安心
しかも、ゴールドカードのサービスはそれだけでは終わりません。実はゴールドカードは海外保険において保険の範囲が家族にも及ぶので、クレジットカードが作ることができない18歳未満の方や配偶者を含めた親族も補償してくれます。
これを家族特約と呼びますが、家族特約ではカード所有者が旅行に参加していなくても該当する家族が海外旅行にいったい際にも補償を受けることができます。
キャッシュレスサービスも便利
また、ゴールドカードにはキャッシュレスで現地で診療を受けることが出来るサービスがありますが、キャッシュレスサービスは家族の方も受けることが出来ます。いくつか家族特約、キャッシュレスで治療が受けれるおススメカードをピックアップしますので、是非参考にしてみてください。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード
疾病治療費は最大300万円と安心の補償額。家族もキャッシュレスで診療が受けられます。加えてセゾンポイントが国内で1.5倍、海外利用で2倍に溜まるのもうれしいポイントです。保険は自動付帯ですので、財布にしのばせるだけでオーケーです。
SBIゴールドカード
年会費5000円にも関わらず、疾病治療費が500万円とゴールドカードの中でも最大クラスの補償額が魅力です。家族特約有りでキャッシュレスで診療も受けられます。少しデメリットが有り、保険適用は利用付帯、つまり旅行費をこのカードで支払った場合に適用されます。また審査が少し厳しいとの噂もあります。
MUFGカードゴールドプレステージ
疾病治療費は最大200万円と他のゴールドカードと比べ少し劣りますが、家族までキャッシュレスで診療が受けられます。保険は特に制限無く自動付帯。目立った特典が無い代わりに安定したサービスが受けられるのが特徴です。
ゴールドカードのその他のサービス
そんな不安を解消していくれるサービスとして、海外で使える海外緊急サポートデスクが大体のゴールドカードにも付随しています。
このサポートデスクは病気、怪我から盗難、パスポートの紛失まで日本語で対応、相談が可能なので、現地の言葉に不安な方こそありがたいサービスです。
家族を持ち、年に一度は海外旅行をする方には是非、上記で挙げたゴールドカードを検討してみると良いでしょう。
参考ページ
https://www.jcb.co.jp/loan/hoken/futai_hoken/hoken_qa.html#OVERSEAS14
http://choro.asia/creditcard.htm
http://choro.asia/creditcard3.htm
http://diamond.jp/articles/-/56212
http://diamond.jp/articles/-/56211?page=2
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