空港ラウンジで恥をかかないゴールドカードの使い方

空港ラウンジで恥をかかないゴールドカードの使い方

光り輝く金色の券面がステータスの高さを感じさせる「ゴールドカード」。ゴールドカードの輝きはただの見せかけではなく、実際にハイクオリティなサービスを受けられる証でもありますが、そのサービスの一つに「空港ラウンジ」があります。

 

空港ラウンジには2種類ある

空港ラウンジとは、主な空港の非制限エリア(誰でも入れるエリア)及び制限エリア(乗客などしか入れないエリア)に設置されている部屋で、出発前のひと時をゆっくりと過ごしていただくことをその目的としています。

 

空港ラウンジ
※画像はイメージです。

 

空港ラウンジといっても、その種類は大きく2つに分けられ、
一つは各航空会社やアライアンス(航空会社の連合)が設置している「航空会社のラウンジ」で、ファーストクラスやビジネスクラスなどの上級クラスの乗客及びFFP(マイレージプログラム)の上級会員をその主な対象としております。
そしてもう一つが、空港ラウンジの運営会社とクレジットカードの発行会社が契約をしたうえで、原則ゴールドカード会員向けに提供している「カードラウンジ」とがあり、ゴールドカード保有者が利用できるのはもちろんこちらのラウンジとなります。ちなみに「航空会社のラウンジ」に関しては、ゴールドカードを保有していても入れない場合が多いので注意しましょう。

 

主な空港のカードラウンジ

では、主な空港にはどのようなカードラウンジがあるのでしょうか。空港別に見ていきましょう。

 

羽田空港

ここには第1旅客ターミナル、第2旅客ターミナル、国際線ターミナルにそれぞれ設置されております。営業時間はラウンジによっても異なりますが、6時から21時半が最長です。羽田空港のカードラウンジは、制限エリア内にあって飛行機に乗るお客様のみを対象としているラウンジもあります。そのうちいくつかのラウンジでは、出発だけでなく到着時にも使えるようになっています。

 

成田空港

ここには第1ターミナルと第2ターミナルにカードラウンジが設置されており、営業時間は7時から21時までとなっております。格安航空会社専用ターミナルとして最近オープンした第3ターミナルには、カードラウンジはありませんので注意しましょう。

 

ちなみに、第2ターミナルの本館4階にある「IASS Executive Lounge 2」では、缶ビール及び缶ウィスキーに限り1杯目が無料となっています。

 

ユナイテッド航空ラウンジ
ユナイテッド航空のラウンジ。こちらはゴールドカードで入ることは出来ない。

 

カードラウンジを利用してみよう

では、実際にカードラウンジを利用するにはどうすればいいのでしょうか。
カードラウンジを運よく見つけられたら、入り口を見てみましょう。そこには、対象となるゴールドカードのクレジットカード会社が記載されています。

 

入り口を入るとそこにはレセプションがありますので、対象となるゴールドカードと当日の搭乗券を提示します。書類に記入するなどの面倒な作業は一切ありません。
中に入ったら、時間を気にしつつ思い思いのひと時をお過ごしください。退出の際には特に手続きは必要ありません。

 

カードラウンジを利用する際の注意点

空港でカードラウンジを利用する際には、いくつか注意点があります。
まずは対象となるカードで、格安なゴールドカードなど、一部のゴールドカードではカードラウンジを利用できませんので、恥をかかないためにもあらかじめしっかりと確認が必要です。逆に、アメリカン・エキスプレス・カードは、ゴールドの下の「グリーンカード」であってもカードラウンジが利用可能です。

 

次に同伴者の扱いについてですが、同伴者につきましてはラウンジによって無料か有料かが分かれますので、これはレセプションなどでしっかりと確認しておきましょう。有料の場合、大人でしたら1000円程度、12歳未満でしたらその半額もしくは無料といった感じです。
もし、ゴールドカードの家族カードをお持ちの方でしたら、家族カードでも通常のゴールドカードに準じたサービスを受けられますので、カードラウンジも無料で利用可能です。

 

航空会社のラウンジとカードラウンジ、まず立地条件が違う

仮に航空会社のラウンジとカードラウンジの両方を利用できる資格があれば、シーンに応じて上手に使い分けたいところですが、航空会社のラウンジとカードラウンジにはどのような違いがあるのでしょうか。

 

根本的な違いはその立地条件です。航空会社のラウンジは制限エリアに立地していることがほとんどです。よって、出国審査や手荷物検査などの時間のかかる手続きをすべて完了させたうえで、残りの時間をよりゆっくりとラウンジ滞在に充てることができます。

 

SASラウンジ@デンマーク
スカンジナビア航空のラウンジ@デンマーク

 

一方のカードラウンジは、非制限エリアに立地しているケースが多いので、あまりにゆっくりしていると、出国審査や手荷物検査に間に合わずに乗り遅れる可能性も無きにしもあらずです。しかし、非制限エリアにあるカードラウンジならば、制限エリアには立ち入れない見送りの人ともゆったりとしたひと時を過ごせるのが、航空会社のラウンジにはないメリットですね。

 

航空会社のラウンジとカードラウンジ、設備の充実度が格段に違う

また、設備の充実面では航空会社のラウンジに明らかに分があります。特に当該空港をゲートウェイとしている航空会社のラウンジはゴージャスの一言です。そもそもラウンジの広さが桁違いに広く、しかもそのスペースを贅沢に使っています。ソファーやチェアーをゆったりと配置しています。

 

ただ座るだけではなく、ラウンジによってはシャワールームや仮眠、エステの部屋を用意していることもあり、出発前にシャワーを浴びて汗や汚れをきれいにしてから仮眠をとることで、時差調整にも大いに役立ちます。ビジネスセンターも充実しており、ワーキングデスクはもちろん無線LANやファックスサービスも完備しています。

 

そして航空会社のラウンジで忘れてはならないのが、食事の充実です。かつては軽食やコールドミールが中心でしたが、現在ではホットミールはもちろんのこと、レストランのようなフルオーダー形式を採用したり、鉄板焼きなどライブ感があふれるラウンジも出てきたりしており、もちろん味は折り紙付きです。ドリンクは、アルコールも含めて無料のケースが多いです。

 

一方のカードラウンジは、ソファーが置いてあって新聞や雑誌があり、ソフトドリンクが飲み放題ですが、アルコールは有料もしくは取り扱っていません。

 

ゴールドカードでプライオリティパスをゲットする

航空会社のラウンジとカードラウンジの違いを見てきましたが、「同じラウンジならば航空会社のラウンジを使いたい」と考えている方も多いでしょう。

 

しかしそのためには、上級クラスの航空券を購入するか、マイレージプログラムの上級会員にならなければなりません。そのための出費も結構なものですよね。
そこで利用したいのが「プライオリティパス」。プライオリティパスとは、世界120ヵ国400都市以上の空港に設置された700ヵ所以上のラウンジを利用できる会員プログラムです。

 

プライオリティパス

 

このパスさえあれば、どの航空会社のどの搭乗クラスだろうと関係なく利用可能です。ただし、JALやANAのラウンジは利用不可で、利用可能な航空会社のラウンジは限られていますので、事前に確認をしておきましょう。

 

プライオリティパスの会員には3種類あり、「スタンダード」は年会費99ドルでラウンジ利用の旅に別途27ドル支払います。「スタンダードプラス」は年会費249ドルで1年10回まで無料、11回目以降は27ドルでラウンジが利用可能です。「プレステージ」は年会費399ドルで制限なしでラウンジを無料利用できます。

 

プライオリティの会員サービスに別途入会しても構いませんが、一部ゴールドカードを持っているならばお得に入会可能です。
「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」はカード年会費税別10000円に税別10000円をプラスすればプレステージ会員になれます。さほど頻繁にラウンジを使わないのであれば、「アメリカン・エキスプレス・カード」のグリーンカードもしくはゴールドカードがいいでしょう。スタンダード会員ですが無料で入会可能です。

 

それよりもさらにお得なのが「楽天プレミアムカード」です。カード年会費税別10000円を払えば、なんと無料でプレステージ会員がついてくるのです。

 

プライオリティパス以外のラウンジ利用特典付きカード

プライオリティパス以外でラウンジ利用特典の付いたゴールドカードといえば、「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」です。航空会社のラウンジを利用するためには、マイレージプログラムの上級会員が資格の一つだと前述しましたが、年会費税別26000円の「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」に入会すれば、スカイチームの上級会員である「ゴールドメダリオン」の資格がもれなくついてきます。

 

デルタ航空やエールフランス、大韓航空などのスカイチーム提携航空会社利用する際、搭乗クラスに関係なく世界490ヵ所以上の航空会社のラウンジが利用できるのです。

 

ゴールドカードを持っていれば、カードラウンジや航空会社のラウンジが利用できる可能性が広がります。ラウンジを賢く利用して、旅や出張をより有意義なものにしましょう。

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